いぐさ原草の茎の太さと硬度の簡易測定法 | 
	 
	
		 
[要約]いぐさ原草の茎の太さは、水稲用茎径簡易測定器を参考に試作した茎の太さ簡易測定器で従来法の約70%、硬度は抗張力試験機を利用することにより従来法の約40%の時間で従来法と同精度で簡易に測定できる。 | 
	 
	
		 
筑後分場・い草研究室 | 
		 
 連絡先 | 
		 
0944-32-1029 | 
	 
	
		 
部会名 
            | 
		 
  農  産 
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 専門 
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 加工利用 
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対象 
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 いぐさ 
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分類 
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指 導 
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[背景・ねらい]
 
 畳表の品質向上のためには、原材料であるいぐさ原草の品質を向上させる必要がある。いぐさ原草の品質評価項目としては茎の太さの揃いと硬度が重要であることが明らかとなったが、これらの特性は従来からダイヤルゲージで測定しており、多大な労力と時間を必要とするため品質向上の隘路となっている。そこで畳表の品質向上の指導の一助とするため、いぐさ原草の茎の太さの揃いと硬度を簡易に測定する方法を確立する。
 
                           
                            
  (要望機関:南筑普(H9))
 
 
 
[成果の内容・特徴]                         
 
1.水稲用茎径簡易測定器を参考にして試作したいぐさ原草の茎の太さ簡易測定器は、0.01oの精度で測定でき、従来のダイヤルゲージ法との相関はr=0.899 **と高い( 図1、 図2)。測定時間は一試料(100本)につき 15分で、ダイヤルゲージで測定する方法(21分)の約70%である(データ略)。  
  
                     
 
2.抗張力試験機を利用した硬度の簡易測定値と硬度との関係は、茎径の場合より相関がやや低いが、r=0.754の相関がある( 図3、 図4)。ダイヤルゲージの硬度65%に対する簡易測定値は5.5s・fである。測定は一試料につき8束必要で、測定時間は8束につき9.3分で、ダイヤルゲージ法(25分)の約40%である。また、ダイヤルゲージ法に比較して測定が容易である。
  
 
 
[成果の活用面・留意点]
 
 1.いぐさ原草の品質評価の資料として活用できる。
 
 2.硬度の簡易測定の試料は、いぐさ原草の束の直径を3pにする。
 
 
 
[その他]
 
 研究課題名:高品質畳表用原草の品質目標値の設定及び簡易品質測定法の確立
 
 予算区分:経常
 
 研究期間:平成11年度(平成9〜11年)
 
 研究担当者:北原郁文、住吉 強 
 
 発表論文等:平成9〜11年度いぐさ栽培・加工に関する試験成績書
 
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