高品質いぐさ原草の評価項目とその目標値

[要約]いぐさ原草の評価項目としては茎の太さの揃い硬度が重要視され、高品質いぐさ原草の目標値は、根元部の茎の太さの変動係数が10%以下、根元部の硬度が65%以上である。

筑後分場・い草研究室

連絡先

0944-32-1029

部会名
 

農  産
 

専門
 

加工利用
 

対象
 

いぐさ
 

分類
 

指 導
 
[背景・ねらい]
 高品質畳表生産のためには、原材料であるいぐさ原草の品質向上を図る必要がある。しかし、いぐさ原草の品質、特に物理性は人によって評価項目やその重要度が異なり、品質評価が一定していないと指摘されている。そこで、いぐさ原草の品質を評価するために重要な項目と高品質いぐさ原草としての目標値を明らかにする。(要望機関:南筑普(H9))
                     
[成果の内容・特徴]                         
1.いぐさ原草の品質の評価項目は、茎の太さの揃いと硬度である(図1)。
                
2.茎の太さの揃い(根元部の茎の太さの変動係数で表す)が良いいぐさ原草(変動係数が小さい)は品質評価が高い。高品質畳表生産のためには、 5段階評価で品質評価値 3以上のいぐさ原草を使用する必要があるが、品質評価値が 3以上となる茎の太さの変動係数の目標値は10%以下である(図2)。
3.根元部の硬度は高いほど品質評価が高い。品質評価値が 3以上となる硬度の目標値は、65%以上である(図3)。                        
 
[成果の活用面・留意点]
 1.いぐさ原草の選別や品質評価の資料として活用できる。
 
[その他]        
 研究課題名:高品質畳表用原草の品質目標値の設定及び簡易品質測定法の確立
 予算区分:経常
 研究期間:平成11年度(平成9〜11年)
 研究担当者:北原郁文、住吉 強 
 発表論文等:平成9〜11年度いぐさ栽培・加工に関する試験成績書