夏の高温に強く、品質がよい夏秋ギク「精雲」の
新系統「96−2」を選抜
園芸研究所
 
1 背景、目的
 夏秋ギク「精雲」は、ハウスでの電照栽培により6月から9月まで出荷できる本県の代表的な品種です。この品種は県下で広く栽培されていますが、最近、産地では性質の異なった株が現れて、夏に開花が遅れたり、花が奇形になるなど、品質の低下が目立ってきました。
 そこで、従来の「精雲」の中から、夏の高温に強く、花形や草姿が良く、切り花品質の優れた新系統を選抜しました。
 
2 成果の概要、特徴
 新系統「96−2」は、農総試在来系統や八女地域で選抜きれた「八女2号」と比較して次のような特徴があります。
 1)8月上旬出しの作型では、電照打ち切り後の発蕾、開花が2〜6日早い。
 
 2)切り花長が3〜11p長く、重量が4〜13g重い。
 
 3)葉数が2〜3枚多い。
 
 4)高温による花弁のねじれなどの奇形花が少なく、花は抱え咲きで花形も良く、切り花品質が優れる。
 
 5)高温による開花の抑制が少なく、電照打ち切り後約45日で開花することから、計画的な生産が可能である。
 
 新系統「96−2」は、筑後地域を中心として県下全域で栽培されている「精雲」在来系統の全部に替えて普及を図る予定です。
 
3 主要なデータなど