健康によい機能性成分を保持するおいしいかぶせ茶の栽培法
 
八女分場
 
1 背景、目的
 茶は新芽の生育中に茶樹を遮光すると、葉色が濃く、旨味が多く、苦渋味が少なくなります。かぶせ茶は、茶樹に遮光資材を直接被覆して栽培したもので、棚施設が必要な玉露に比べて栽培が容易なことから、生産が増加しています。
 そこで、健康によい機能性成分を保持する、おいしいかぶせ茶の栽培法を確立しました。
 
2 成果の概要、特徴
 1)遮光率80%の資材を用いて2.5葉期から8日間以上被覆すると、苦渋味を示す遊離型カテキン含量が低く、苦味を示すカフェイン含量が高く、旨味成分であるアミノ酸含量が高い高品質なかぶせ茶を生産できます。
 
 2)遮光率60%の被覆資材を用いて2.5葉期から10日間以上被覆すると、遊離型カテキン含量が低く、カフェイン含量が高いかぶせ茶を生産できます。また、摘採期も延長でき労力の分散ができます。
 
 3)茶に含まれるカテキン類の中で、最も健康によい機能性を示すエステル型カテキンのエビガロカテキンガレート含量は、無被覆栽培のお茶と変わりません。
 
 4)遮光率が同じであれば、被覆資材が異なっても内容成分の変化に違いはありません。
 
3 主要なデータなど