地域農業の稲作担い手の類型化による区分と今後の展開方向

企画経営部


1 背景、目的

 1995年センサスによると、稲作の個別経営においては階層分化が進み、また集団組織においては生産組織や農業サービス事業体が急速に展開しています。しかし、市町村単位でみると階層分化や組織的活動状況に差がみられます。 
 そこで、ここでは稲作の担い手の類型化をもとにして県内97市町村の地域区分を行うとともに、担い手のいない地域の今後の展開方向を明らかにしました。


2 成果の概要、特徴

 数値は一部を除き1995年センサス概数値で、分析には個別農家の稲作規模、農家の組織的活動指標、生産基盤指標および経営類型等の15指標を利用しました。97市町村全体の指標間の相関をみるとともに、目標とする稲作の担い手形態と担い手育成の手段を明らかにするため、農業地域類型ごとに主成分分析、クラスター分析を行いました。

1)稲作の担い手は、個別農家類型と組織的活動類型をクロスさせて、第1図に示すような7類型に区分することができました。

2)稲作の基幹的担い手の育成のためには、個別農家育成、農家集団育成を問わず土地利用調整が起点となることが明らかになりました。

3)中間農業地帯を事例にして基幹的な担い手がいない地域を対象に、担い手育成の手段と目標とする担い手形態を明らかにしました(第2図)。

4)これらの成果は、行政・普及機関において、地域農業計画や担い手育成などの振興計画を作成する場合の有効な基礎資料になります。


3 主要な成果など





  図2 中間農業地帯における基幹的担い手のいない市町村の展開方向とその手段