高品質カキが手軽にできる平棚栽培方式の開

園芸研究所


1 背景、目的

 カキは立ち木仕立ての開心自然形で栽培されており、樹高が高く、管理作業には脚立を使用しなくてはなりません。脚立での作業は重労働で危険性が高く、生産者の高齢化が進行し、傾斜地が多い本県のカキ栽培上の大きな課題となっています。
 そこで、樹高を低くして、脚立を使わずに管理作業ができるカキの新しい栽培方式として、従来の立ち木栽培樹を改造した平棚栽培方法を開発しました。


2 成果の概要、特徴

1) 立ち木仕立ての開心自然形で栽培している、樹齢10年生以上のカキ(松本早生富有)を、樹高3.5mから1.8mに切り下げ、樹形を改造することにより、ブドウで一般的に行われてるような平棚栽培へ移行することが可能です。

2) 樹冠単位面積(1u)当たり着果数は、1u当たり10果以上を確保することが可能です。その結果、10a当たり収量は平棚栽培で2.5tの収量確保が可能であり、収量が安定します。

3) 1果重は立ち木栽培樹より大きくなり、4年間の平均果重は平棚栽培樹で261gと大玉生産が可能です。また、果実の着色の進行も立ち木栽培樹より3〜4日早くなります。 

4) 平棚栽培ではほとんどの管理作業が脚立を使わず、地上から楽にできます。


3 主要なデータなど


    図1 カキの棚栽培及び立ち木栽培


  図2松本早生富有の栽培方の違いと単位収量の推移

 



    図3 松本早生富有の栽培法の違いと重量及び果色の推移



    写真1 カキの平棚栽培の状況